◆ビジル
殺された人びとへの追悼と祈りをこめて
―キャンドル・ビジルへのお誘い―


ビジル【vigil】とは…「寝ずの番」「夜伽(よとぎ)」「お通夜」
などの意。キャンドルを灯し、亡くなった方たちに思いをはせる
集い。街に立って、意思表示することにも使います。














1945年8月6日、9日。広島と長崎に原子爆弾が投下され、爆発した。
60年たった今も、いまだにその後遺症や大切なものを失った悲しみに、
苦しんでいる人がいる。

2003年3月20日。再びイラクに多くの劣化ウラン弾が炸裂した。
「湾岸戦争」より、多くの人々が傷つき、倒れ、命を奪われた。
今も放射能が原因と見られる悪性のガンや白血病で、
子どもの人口の割合がとくに多いイラクで、
命を奪われる人が絶えない。

2000万人、30万人、10万人、3547人、107人、8人、1人。
さまざまな場所で、命を奪われる人々の桁数は違う。
けれども、その死を数で比べることなどできない。
それらの数の意味するものは、「人が人を殺す」ことによる、「死」だ。
それらの数は比べるものではない。
それらは、人の歴史が人を殺した総数として、語り継ぐべきものだ。

ある音楽家がこんな言葉を残している。
「すべての母さんが、息子に『あなたは人を殺すために生まれたのではない』、
と言い聞かせたのなら、戦争はなくなるだろう。」と。

私たちは、子どもたちに、この言葉を伝えなければいけない。
誰かの子どもである私たちは、その言葉を胸に刻み、覚えていなければいけない。
人の歴史が示す「死」よりも強く。



 

●とき   
8月6日(日)
19:00〜20:30分ごろ

●ところ
三条大橋周辺