1945年8月6日、9日。広島と長崎に原子爆弾が投下され、爆発した。 60年たった今も、いまだにその後遺症や大切なものを失った悲しみに、 苦しんでいる人がいる。 2003年3月20日。再びイラクに多くの劣化ウラン弾が炸裂した。 「湾岸戦争」より、多くの人々が傷つき、倒れ、命を奪われた。 今も放射能が原因と見られる悪性のガンや白血病で、 子どもの人口の割合がとくに多いイラクで、 命を奪われる人が絶えない。 2000万人、30万人、10万人、3547人、107人、8人、1人。 さまざまな場所で、命を奪われる人々の桁数は違う。 けれども、その死を数で比べることなどできない。 それらの数の意味するものは、「人が人を殺す」ことによる、「死」だ。 それらの数は比べるものではない。 それらは、人の歴史が人を殺した総数として、語り継ぐべきものだ。 ある音楽家がこんな言葉を残している。 「すべての母さんが、息子に『あなたは人を殺すために生まれたのではない』、 と言い聞かせたのなら、戦争はなくなるだろう。」と。 私たちは、子どもたちに、この言葉を伝えなければいけない。 誰かの子どもである私たちは、その言葉を胸に刻み、覚えていなければいけない。 人の歴史が示す「死」よりも強く。 |
●とき 三条大橋周辺 |