中村哲さん講演会2007 アフガニスタンからの報告~命をつなぐ麦の大地・戦争支援をやめる時~

【日時】 2007年11月25日(日) 開場13:30 開演14:00
【場所】 京都ノートルダム女子大学 ユニソン会館(地下鉄「北山駅」下車、1番出口から徒歩7分)
【入場無料】
【主催】 ピースウォーク京都
【後援】 京都ノートルダム女子大学

▽当日のカンパは講演会運営費を除いて、ペシャワール会に送らせていただきます。
▽手話通訳が必要な方は、当日受付に申し出て下さい。
▽駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。


【中村哲さんの言葉より】
マルワリード用水路が平和の一里塚となることを祈ってやまない。「水と緑の回復こそがアフガン復興の礎」と戦乱と干ばつの中、黙々と掘り続けて苦節4年。武力一点張りの世界の潮流の中でこの用水路が平和の逆潮となることを願って私たちは4月23日、第2期7キロの工事を開始した。これは現地農民と一体になった汗の結実であり、日本の良心の結晶となろう。


【ピースウォーク京都からの呼びかけ文】

 中村哲医師は22年間にわたって、パキスタンとアフガニスタンでハンセン病医療をはじめとした医療活動を続け、この中村さんの活動を「ペシャワール会」が支えてきました。
 私たちは2001年の冬から、これまで6回の講演会を開催してきました。


大干ばつと戦争、井戸を掘り食料援助を行う

 2001年、アフガニスタンは大変な飢饉に直面していました。前年の2000年夏に大干ばつがおこり、1200万人が被災して400万人が飢餓線上をさまよっていたのです。中村さんは「まずは生きておれ、病は後で治す」と、飲料水確保のための井戸掘り事業に着手。同年7月より1年間で600本の井戸を掘り、20万人の飲み水を確保し、さらに400本の計画が進行中でした。
 ところが大干ばつから立ち上がろうとするこの国の人々を、さらなる悲劇が襲います。2001年9・11事件後、アメリカは報復と称し、アフガニスタンに大規模な空襲を始めました。大干ばつに加えた戦争で、人々がさらに絶望的な状態に追い込まれたこの冬、中村さんは、日本中を回り食料援助のためのカンパを訴えました。
 日本で集められた「命の基金」1億5千万円で、1800トンの小麦粉と170キロリットルの食用油が、空襲の中で直接アフガニスタンの人々に手渡されました。

農村復興のために用水路建設に挑戦

 アフガニスタンは、人口の8割以上が農民という伝統的農業国です。戦乱のなか、農村の復興こそが重要だと考えた中村さんは、大河、クナール川から取水して干ばつにあえぐ高台を潤すという大事業への挑戦を決意します。これは何の後ろ盾ももたない日本の一民間団体の挑戦でもありました。
 技術的にきわめて困難で、しかも資金も人手もかかるといわれた工事は2003年3月に開始されました。現地農民のべ38万人と日本人30数人が工事に携わり、2007年4月16日第1期工事が完成しました。総工費は約9億円、全てペシャワール会会員の会費と支援者の寄付によって賄われました。この用水路の完成により、砂漠化した無人地帯に多くの村が復活しました。
 中村さんは、用水路建設にあたって、近代工法ではなく、アフガニスタンの伝統的な石工技術と、日本の古来の知恵をふんだんに投入しました。コンクリートを多用したものでは、壊れたときに地元の人では直せないからです。地元の人が、手にある技術と身の回りにあるもので、維持していける運河がめざされました。さらにこの工事は難民対策や失業対策になっただけでなく、軍閥や米軍への傭兵化を防ぐ役割も果たしました。

戦争支援ではなく命のための支援を

 今現地では、「テロリスト討伐」の名で駐留する米欧軍が4万人以上(2002年の3倍以上)に増派され、戦火が激しくなっています。日本ではテロ特措法の延長が問題となっていますが、アフガニスタンが国際社会に訴えていることは、国民の半分がまともに食べることもできないという現実です。
 「武力一点張りの世界の潮流の中で、この用水路が平和の逆潮となることを願って、私たちは4月23日、第2期7キロの工事を開始した。これは現地農民と一体となった汗の結実であり、日本の良心の結晶となろう。」と中村さんは言っておられます。ぜひ、アフガニスタンからの生の声を、ほとんど報道されることのない現地からの声を聴きに会場へお越しください。


中村哲(なかむらてつ)さん 略歴

ペシャワール会現地代表。PMS(ペシャワール会医療サービス)総院長。1946年福岡市生まれ。九州大学医学部卒。
専門=神経内科(現地では内科・外科もこなす)。国内の診療所勤務を経て、1984年パキスタン北西辺境州の州都のペシャワールに赴任。ハンセン病を中心としたアフガン難民の診療に携り現在に至る。
著書に『医者井戸を掘る』(石風社)など多数。

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